中国医薬大学の掲示板から分かる現代台湾の大学
台湾台中市内にある中国医薬大学の掲示板に張られていたポスターや案内などをご紹介します。
このような情報から現代の台湾の大学がどのような雰囲気なのか分かるかもしれません。
医学大学らしく肝細胞と癌に関するシンポジウムのポスターです。

どこの大学でもある奨学金に関する案内です。

新設される台湾史に関する講義科目の案内です。

グーグルの何かの計画の募集案内です。

ユニクロの求人ポスターです。

日本への留学案内のポスターです。

医学系大学らしく烏脚病の映像展示会の案内です。

こちらも留学に関する案内ポスターです。


この大学の先生が学会の理事長に就任、研究成果の受賞に関する案内です。

日本の北見工業大学との交換留学に関する案内ポスターです。

何かの展示会の案内です。

合唱団の募集ポスターです。

クラブ活動(?)に関する案内です。

マレーシアへの医療活動報告展示会のポスターです。

TOEIC受験募集案内です。

彰化縣で開催される花博覧会の案内ポスターです。

本当はもっとたくさんクラブ活動などの掲示物がありましたが、アップしきれませんのでこれくらいで・・・。
掲示板を観察するだけでもその大学がどのようなことに力を入れているのか、などの雰囲気が分かります。
このような情報から現代の台湾の大学がどのような雰囲気なのか分かるかもしれません。
医学大学らしく肝細胞と癌に関するシンポジウムのポスターです。

どこの大学でもある奨学金に関する案内です。

新設される台湾史に関する講義科目の案内です。

グーグルの何かの計画の募集案内です。

ユニクロの求人ポスターです。

日本への留学案内のポスターです。

医学系大学らしく烏脚病の映像展示会の案内です。

こちらも留学に関する案内ポスターです。


この大学の先生が学会の理事長に就任、研究成果の受賞に関する案内です。

日本の北見工業大学との交換留学に関する案内ポスターです。

何かの展示会の案内です。

合唱団の募集ポスターです。

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マレーシアへの医療活動報告展示会のポスターです。

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本当はもっとたくさんクラブ活動などの掲示物がありましたが、アップしきれませんのでこれくらいで・・・。
掲示板を観察するだけでもその大学がどのようなことに力を入れているのか、などの雰囲気が分かります。
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台湾の中国医薬大学の見学レポート|台湾(台中)医科系留学希望の方へ
台湾の台中市内中心部にある中国医薬大学のご紹介レポートです。
いままで、この大学の近くには数え切れないくらい来ていましたが、大学の中に入ったことがなかったので、見学に行ってきました。
中国医薬大学(中國醫藥大學)とは、どんな大学なのか?
中国医薬大学(ちゅうごくいやくだいがく、中國醫藥大學、英語: China Medical University)は、下記本校と分校に本部を置く台湾にある私立医科大学です。
台湾台中市北區学士路91號(本校)
雲林県北港鎮新德路123-1號(分校)
1958年に中国伝統医学と西洋医学との複合的発展を目的に設立された医科大学です。
教育内容に中国医学を積極的に採用し、現在は台中キャンパス以外に、雲林県北港鎮に分校があり、ほとんどの新入生は北港キャンパスで学んでいます。
また、大学の附属病院や媽祖病院等を傘下に加え、特に大学の近隣にある台中市内の附属病院は台湾中部の医療センターとして重要な役割を担っています。
現在は下記のような6学院(学部及び研究科)が設置されています。
医学部
中医学部
薬学部
公共衛生学部
健康看護学部
生命科学部
台湾中部にある大学で医学部がある大学は、中国医薬大学と中山医学大学の二校の私立大学だけのようです。
こちらの画像が、中国医薬大学の正門です。

そして、正門をくぐると正面に待ち構えていたのは、「考える人」の偶像でした。

そして、更に奥に入っていくと、中庭のような整然とした空間が広がっていました。

この中庭の芝生と樹木がある空間は、車やバスやバイクの雑音で喧騒的な大学の周辺とは一転して、静寂に満ちた都会のオアシスを思わせるような雰囲気に包まれています。
さらに、その空間には芸術性も兼ね備えていました。

青銅、大理石、金属などによる有名な彫刻家による彫刻作品が展示されています。
その中に、世界的に有名な彫刻家の緒方良信(よしん)氏の彫刻作品がありました。

テーマなどの説明があり、この作品のテーマは、「川流不息(Move of stream)」です。

医科大学なのに、芸術性で満たされた大学です。
その静けさの中を更に奥に向かうと、学生たちがスポーツを楽しんでいました。
どの大学にもあるバスケットボールのコートです。

そして、珍しくバレーボールのコートもありました。

その画像の奥には、テニスの練習用のボードもありました。
学生たちがみんな楽しそうにスポーツを楽しんでいました。
そして、この静かな中庭は静かで居心地が良かったため、小一時間ほど休憩をしながら、学生たちの様相を観察してみました。
現在の大学生はスマホをいじっている学生が多く、その多くがゲームをしていることが多いのですが、この大学の学生は、本を読んでいたりします。
彼らの身なりなどの外見や行動を見ても、何となく落ち着きがあるためか、賢そうな雰囲気があります。
この大学を見学して、本来の大学の姿を見たような気がしました。
中国医薬大学へのアクセスは、市バスが便利です。
台中駅前から大学までの市バスが出ています。
市バスの停留場名もそのままズバリ、「中國醫藥大學」です。

この大学の周囲には、大学附属病院が建ち並んでいます。

中央病院、児童病院、救急病院、リハビリテーションセンターなど、それだけではなく、薬局や医療機器など医療関係のお店や企業も多くあります。
いままで、この大学の近くには数え切れないくらい来ていましたが、大学の中に入ったことがなかったので、見学に行ってきました。
中国医薬大学(中國醫藥大學)とは、どんな大学なのか?
中国医薬大学(ちゅうごくいやくだいがく、中國醫藥大學、英語: China Medical University)は、下記本校と分校に本部を置く台湾にある私立医科大学です。
台湾台中市北區学士路91號(本校)
雲林県北港鎮新德路123-1號(分校)
1958年に中国伝統医学と西洋医学との複合的発展を目的に設立された医科大学です。
教育内容に中国医学を積極的に採用し、現在は台中キャンパス以外に、雲林県北港鎮に分校があり、ほとんどの新入生は北港キャンパスで学んでいます。
また、大学の附属病院や媽祖病院等を傘下に加え、特に大学の近隣にある台中市内の附属病院は台湾中部の医療センターとして重要な役割を担っています。
現在は下記のような6学院(学部及び研究科)が設置されています。
医学部
中医学部
薬学部
公共衛生学部
健康看護学部
生命科学部
台湾中部にある大学で医学部がある大学は、中国医薬大学と中山医学大学の二校の私立大学だけのようです。
こちらの画像が、中国医薬大学の正門です。

そして、正門をくぐると正面に待ち構えていたのは、「考える人」の偶像でした。

そして、更に奥に入っていくと、中庭のような整然とした空間が広がっていました。

この中庭の芝生と樹木がある空間は、車やバスやバイクの雑音で喧騒的な大学の周辺とは一転して、静寂に満ちた都会のオアシスを思わせるような雰囲気に包まれています。
さらに、その空間には芸術性も兼ね備えていました。

青銅、大理石、金属などによる有名な彫刻家による彫刻作品が展示されています。
その中に、世界的に有名な彫刻家の緒方良信(よしん)氏の彫刻作品がありました。

テーマなどの説明があり、この作品のテーマは、「川流不息(Move of stream)」です。

医科大学なのに、芸術性で満たされた大学です。
その静けさの中を更に奥に向かうと、学生たちがスポーツを楽しんでいました。
どの大学にもあるバスケットボールのコートです。

そして、珍しくバレーボールのコートもありました。

その画像の奥には、テニスの練習用のボードもありました。
学生たちがみんな楽しそうにスポーツを楽しんでいました。
そして、この静かな中庭は静かで居心地が良かったため、小一時間ほど休憩をしながら、学生たちの様相を観察してみました。
現在の大学生はスマホをいじっている学生が多く、その多くがゲームをしていることが多いのですが、この大学の学生は、本を読んでいたりします。
彼らの身なりなどの外見や行動を見ても、何となく落ち着きがあるためか、賢そうな雰囲気があります。
この大学を見学して、本来の大学の姿を見たような気がしました。
中国医薬大学へのアクセスは、市バスが便利です。
台中駅前から大学までの市バスが出ています。
市バスの停留場名もそのままズバリ、「中國醫藥大學」です。

この大学の周囲には、大学附属病院が建ち並んでいます。

中央病院、児童病院、救急病院、リハビリテーションセンターなど、それだけではなく、薬局や医療機器など医療関係のお店や企業も多くあります。
台湾で中国語の語学留学後の進路はいかに?キャリアチェンジは可能か?理想と現実
台湾で語学留学を終了した後の日本人の進路に付いてのご紹介をします。
私が台湾の語学学校で出会った日本人とその日本人から聞いた話が中心になりますので、情報としてはかなり偏ったものとなることを最初に断っておきます。
台湾に中国語の語学留学をするために来る日本人の目的も学習意欲も属性も様々です。
台湾に語学留学のために来る日本人の中でも、一度会社を辞めて留学する方も多くいます。
理想的には、1年間くらい現地で中国語を学び中国語でのコミュニケーションができるようになり、次の再就職に繋げステップアップを考えている方が多いのではないでしょうか。
私の通学していた語学学校の日本人クラスメートは、社会人、大卒者、現地移住者、駐在員の家族など様々でしたが、最も多かったのは日本で会社勤めを一旦止めて語学留学している方が比率的には最も多かったです。
そんな彼らの語学研修終了後の進路は、大きく3つに区分されます。
1.台湾に居住
2.日本に帰国
3.台湾と日本以外の外国へ向かう
それでは、実際に台湾に語学留学後、どうしている人が多いのでしょうか?
今回は仕事を辞めて台湾に語学留学をした人に限定して(駐在員の家族などは除く)、その後、再就職はできるのか?と考えてみます。
中国語を習得することが目的の語学留学ですので、その後は日本へ帰国して再就職するという日本人の方が最も多いのが現実です。
当然、このような場合は、ほとんどの日本人は業務で中国語を使う仕事に就きたいと考え就職活動をします。
残念ながら、実際に中国語を業務で生かすことができるような正社員の職に就ける方はごく僅かです。
その理由は、日本で正社員募集の場合、実務経験が求められ、いままで中国語を使ってどのような仕事をしてきたかという経験が求められます。
あるいは、中国語を業務で使っていたという経験だけでなく、会社にどのような貢献ができるかという管理職経験や専門的な領域での業務経験などが求められ、中国語だけではなく実務経験が重視されるようです。
そのため、未経験者で中国語を業務で使うような仕事を探すと、アルバイトや派遣社員での仕事が多くなります。
たとえ、そのような状況で正社員での募集があったとしても給料は非常に低いため、そのような会社に就職をすることをためらうかもしれません。
最近では、日本の大学や大学院では中国からの留学生が非常に多いため、日本語が堪能な中国人との就職枠をめぐって競争となることも多くなりました。
日本人にとっては待遇があまり良くない様な条件でも、彼ら中国人にとっては日本での就職ができるだけでもありがたいため、たとえ給料がそれほど高くなくても中国人は日本の企業への就職を希望することでしょう。
このような理由で、台湾に語学留学した日本人の中で、実際に日本に帰国後再就職をした人で、正社員という身分で中国語を業務で使う仕事をしている人は、私の知っている限り、2名しかいません。
といっても、その2名の日本人の方は、1人は元々中国で約4年間、仕事をしていた経験がある方、もう1人は専門的な資格と実務経験があったため希望の仕事に就職できたようです。
そう考えると、実際に、語学留学後のキャリアチェンジで中国語を業務に生かすような仕事に就職した方はいないことになります。
その他の方は、中国語とは全く関係ない職種で以前働いていた業種での経験を生かした仕事をしている方が多いです。
あるいは、中国語を使うような業務に就職したとしても、アルバイトや派遣社員という形での再就職となっています。
東京などの大都市であれば、もう少し正社員としての募集も多いかと思いますが、実際には東京や大阪に戻った友人も就職に関しては、概ね上記のような進路状況のようです
中国語が話せるだけでは、自分の希望する仕事が見つけられるとは限りませんので、語学留学後も以前の給料と同じような正社員として再就職をしたい場合は、留学前に一度将来のライフプランをじっくり考えることをおススメします。
もし、あなたが中国語以外で何か特別な技能や経験があるのであれば、中国語を習得することがその技能と経験にどのように役立つのかを考えてから語学留学の計画を立てるべきでしょう。
もし、そのような技能や経験が無いのであれば、中国語を使うような業務に再就職することは、非常に難しいことを覚悟しておくべきでしょう。
語学留学は、そのまま台湾に残り台湾で就職した日本人の方も何人か知っています。
ただし、このようなケースはそれなりの根性と実力と運(縁)が一致して初めて実現することです。
このような日本人の方の多くが以下のようなタイプです。
・どうしても中国語を使えるような中国語の環境で仕事がしたい(現地採用基準の比較的低い給料でもOK)
・LOVE台湾の方(台湾が好きになり、どうしても台湾に住みたい)
・台湾人の彼氏や彼女のために台湾に住み続けたい
台湾で就職する他の最も重要な条件は、就労ビザを取ることです。
会社が就労ビザを発行するには条件があり、大学院の学位がある方であれば実務経験は求められませんが、大卒の方でも2年間以上の職歴経験が求められます。
さらに、会社側は雇用するにあたり、ひと月の給料として約5万元以上支払う必要があります。
これが、台湾にある企業が日本人を雇うために就労ビザを出したくない最も大きな理由の一つです。
台湾人の大卒初任給が約3万元とすると、5万元という給料はそれ相応の金額になります。
こうなると、就職する上で、日本では日本語が堪能な中国人が日本人の競争相手になりますが、台湾では日本語が堪能な台湾人が日本人の競争相手になります。
台湾で就職できていたのは、料理人や美容師、電子部品などの技術者などの専門的な技能を持っている方たちです。
その他には、台湾での日本語教師の募集は非常に多いのですが、日本語教師の場合のみ就労ビザの規定が例外となっており、ひと月の給料が3万元程度でも発効できるルールになっているため、比較的簡単に就労ビザを取得して台湾にそのまま残り働くことはできます。
ただし、給料が安いため生活をかなり切り詰めないと生活していくことが難しいと思います。
それに加えて、日本語教師という仕事は日本人だから誰でも気軽にできるという幻想があるため、実際には途中で外国語を外国人に教える難しさを感じて、辞めてしまう方も多いようです。
台湾にある日系企業の中には、日本人あるいは日本企業を相手にする日本語だけで業務が全うできてしまう仕事が少なからずあります。
そのため、日本人であれば、現地採用の給料基準に不満がなければ、比較的簡単に台湾で就職することが出来ます。
ところが、仕事で中国語を使うことはないため、日本で働いているのと同じ環境で働くこと(日本と比べると低い給料で)になりますが、どうしても台湾に住みたいというLOVE台湾の方は、このような形で台湾で就職することも可能でしょう。
いっそのこと、一念発起して台湾の大学や大学院に進学してしまうケースもあります。
日本や台湾での再就職はしないで、進学する方も中にはいます。
このような日本人の方は、最初から大学院進学を目的に語学留学をしている方と、語学学校に通学する中で台湾に関連することを学びたくなり大学院進学を目指す方がいます。
この場合は、それなりの学費と生活費が必要になるだけではなく、数年間は仕事から離れることになるため、進学時点で30歳以上の方にとっては、それなりの覚悟が必要になることでしょう。
その他には、語学学校に通学する中で台湾人と親しくなり結婚してしまう方や、元々台湾人とお付き合いをしていて結婚後台湾に住むことを前提に中国語を学ぶ方もいます。
どちらかというと、台湾人の彼氏や彼女が元々いて、結婚する目的で語学留学に来た日本人の方が多いです。
このような場合は、語学留学期間が終わると同時期に結婚をすることが一般的でした。
最後に、台湾で語学留学を終えた後、どうするかは、それぞれ留学の目的や属性などが違いますので、一概には語れないですが、多くの場合は日本で何らかの形で就職することが多いようです。
ところが、就職の希望は人それぞれあるでしょうが、理想を高く持ちすぎると思わぬ留学という職歴ブランクの罠にはまってしまい、再就職の際にはかなりの苦戦を強いられることになることもあるということを知っておいた方がよいかと思います。
そのため、会社を辞めて語学留学をする場合は、一度じっくりと将来のライフプランを考えてから、語学留学後の進路の可能性を現実的な視点から調べてから、強い意志と覚悟をもって行動することをおススメします。
私が台湾の語学学校で出会った日本人とその日本人から聞いた話が中心になりますので、情報としてはかなり偏ったものとなることを最初に断っておきます。
台湾に中国語の語学留学をするために来る日本人の目的も学習意欲も属性も様々です。
台湾に語学留学のために来る日本人の中でも、一度会社を辞めて留学する方も多くいます。
理想的には、1年間くらい現地で中国語を学び中国語でのコミュニケーションができるようになり、次の再就職に繋げステップアップを考えている方が多いのではないでしょうか。
私の通学していた語学学校の日本人クラスメートは、社会人、大卒者、現地移住者、駐在員の家族など様々でしたが、最も多かったのは日本で会社勤めを一旦止めて語学留学している方が比率的には最も多かったです。
そんな彼らの語学研修終了後の進路は、大きく3つに区分されます。
1.台湾に居住
2.日本に帰国
3.台湾と日本以外の外国へ向かう
それでは、実際に台湾に語学留学後、どうしている人が多いのでしょうか?
今回は仕事を辞めて台湾に語学留学をした人に限定して(駐在員の家族などは除く)、その後、再就職はできるのか?と考えてみます。
中国語を習得することが目的の語学留学ですので、その後は日本へ帰国して再就職するという日本人の方が最も多いのが現実です。
当然、このような場合は、ほとんどの日本人は業務で中国語を使う仕事に就きたいと考え就職活動をします。
残念ながら、実際に中国語を業務で生かすことができるような正社員の職に就ける方はごく僅かです。
その理由は、日本で正社員募集の場合、実務経験が求められ、いままで中国語を使ってどのような仕事をしてきたかという経験が求められます。
あるいは、中国語を業務で使っていたという経験だけでなく、会社にどのような貢献ができるかという管理職経験や専門的な領域での業務経験などが求められ、中国語だけではなく実務経験が重視されるようです。
そのため、未経験者で中国語を業務で使うような仕事を探すと、アルバイトや派遣社員での仕事が多くなります。
たとえ、そのような状況で正社員での募集があったとしても給料は非常に低いため、そのような会社に就職をすることをためらうかもしれません。
最近では、日本の大学や大学院では中国からの留学生が非常に多いため、日本語が堪能な中国人との就職枠をめぐって競争となることも多くなりました。
日本人にとっては待遇があまり良くない様な条件でも、彼ら中国人にとっては日本での就職ができるだけでもありがたいため、たとえ給料がそれほど高くなくても中国人は日本の企業への就職を希望することでしょう。
このような理由で、台湾に語学留学した日本人の中で、実際に日本に帰国後再就職をした人で、正社員という身分で中国語を業務で使う仕事をしている人は、私の知っている限り、2名しかいません。
といっても、その2名の日本人の方は、1人は元々中国で約4年間、仕事をしていた経験がある方、もう1人は専門的な資格と実務経験があったため希望の仕事に就職できたようです。
そう考えると、実際に、語学留学後のキャリアチェンジで中国語を業務に生かすような仕事に就職した方はいないことになります。
その他の方は、中国語とは全く関係ない職種で以前働いていた業種での経験を生かした仕事をしている方が多いです。
あるいは、中国語を使うような業務に就職したとしても、アルバイトや派遣社員という形での再就職となっています。
東京などの大都市であれば、もう少し正社員としての募集も多いかと思いますが、実際には東京や大阪に戻った友人も就職に関しては、概ね上記のような進路状況のようです
中国語が話せるだけでは、自分の希望する仕事が見つけられるとは限りませんので、語学留学後も以前の給料と同じような正社員として再就職をしたい場合は、留学前に一度将来のライフプランをじっくり考えることをおススメします。
もし、あなたが中国語以外で何か特別な技能や経験があるのであれば、中国語を習得することがその技能と経験にどのように役立つのかを考えてから語学留学の計画を立てるべきでしょう。
もし、そのような技能や経験が無いのであれば、中国語を使うような業務に再就職することは、非常に難しいことを覚悟しておくべきでしょう。
語学留学は、そのまま台湾に残り台湾で就職した日本人の方も何人か知っています。
ただし、このようなケースはそれなりの根性と実力と運(縁)が一致して初めて実現することです。
このような日本人の方の多くが以下のようなタイプです。
・どうしても中国語を使えるような中国語の環境で仕事がしたい(現地採用基準の比較的低い給料でもOK)
・LOVE台湾の方(台湾が好きになり、どうしても台湾に住みたい)
・台湾人の彼氏や彼女のために台湾に住み続けたい
台湾で就職する他の最も重要な条件は、就労ビザを取ることです。
会社が就労ビザを発行するには条件があり、大学院の学位がある方であれば実務経験は求められませんが、大卒の方でも2年間以上の職歴経験が求められます。
さらに、会社側は雇用するにあたり、ひと月の給料として約5万元以上支払う必要があります。
これが、台湾にある企業が日本人を雇うために就労ビザを出したくない最も大きな理由の一つです。
台湾人の大卒初任給が約3万元とすると、5万元という給料はそれ相応の金額になります。
こうなると、就職する上で、日本では日本語が堪能な中国人が日本人の競争相手になりますが、台湾では日本語が堪能な台湾人が日本人の競争相手になります。
台湾で就職できていたのは、料理人や美容師、電子部品などの技術者などの専門的な技能を持っている方たちです。
その他には、台湾での日本語教師の募集は非常に多いのですが、日本語教師の場合のみ就労ビザの規定が例外となっており、ひと月の給料が3万元程度でも発効できるルールになっているため、比較的簡単に就労ビザを取得して台湾にそのまま残り働くことはできます。
ただし、給料が安いため生活をかなり切り詰めないと生活していくことが難しいと思います。
それに加えて、日本語教師という仕事は日本人だから誰でも気軽にできるという幻想があるため、実際には途中で外国語を外国人に教える難しさを感じて、辞めてしまう方も多いようです。
台湾にある日系企業の中には、日本人あるいは日本企業を相手にする日本語だけで業務が全うできてしまう仕事が少なからずあります。
そのため、日本人であれば、現地採用の給料基準に不満がなければ、比較的簡単に台湾で就職することが出来ます。
ところが、仕事で中国語を使うことはないため、日本で働いているのと同じ環境で働くこと(日本と比べると低い給料で)になりますが、どうしても台湾に住みたいというLOVE台湾の方は、このような形で台湾で就職することも可能でしょう。
いっそのこと、一念発起して台湾の大学や大学院に進学してしまうケースもあります。
日本や台湾での再就職はしないで、進学する方も中にはいます。
このような日本人の方は、最初から大学院進学を目的に語学留学をしている方と、語学学校に通学する中で台湾に関連することを学びたくなり大学院進学を目指す方がいます。
この場合は、それなりの学費と生活費が必要になるだけではなく、数年間は仕事から離れることになるため、進学時点で30歳以上の方にとっては、それなりの覚悟が必要になることでしょう。
その他には、語学学校に通学する中で台湾人と親しくなり結婚してしまう方や、元々台湾人とお付き合いをしていて結婚後台湾に住むことを前提に中国語を学ぶ方もいます。
どちらかというと、台湾人の彼氏や彼女が元々いて、結婚する目的で語学留学に来た日本人の方が多いです。
このような場合は、語学留学期間が終わると同時期に結婚をすることが一般的でした。
最後に、台湾で語学留学を終えた後、どうするかは、それぞれ留学の目的や属性などが違いますので、一概には語れないですが、多くの場合は日本で何らかの形で就職することが多いようです。
ところが、就職の希望は人それぞれあるでしょうが、理想を高く持ちすぎると思わぬ留学という職歴ブランクの罠にはまってしまい、再就職の際にはかなりの苦戦を強いられることになることもあるということを知っておいた方がよいかと思います。
そのため、会社を辞めて語学留学をする場合は、一度じっくりと将来のライフプランを考えてから、語学留学後の進路の可能性を現実的な視点から調べてから、強い意志と覚悟をもって行動することをおススメします。